2006年08月13日

書評:幸田真音『小説ヘッジファンド』

小説ヘッジファンド
小説ヘッジファンド幸田 真音

講談社 1999-03


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マネー・ハッキング 日本国債〈上〉 偽造証券 日本国債〈下〉 傷―邦銀崩壊〈下〉


いわゆる経済小説、金融小説。外資系ヘッジファンド、ディーリングの内状を描く小説です。デリバティブ、オプション、スワップなど金融用語の定義を読んでもよくわからないものですけど、この小説を読むと、デリバティブとはどういうものか、実感的につかめます。

国際金融にうといけど、これから習いたいという人には、教科書読むより面白いので、とっかかりとしておすすめです。

円相場が一銭、二銭かわるだけで、何をそんなにあわてているのかよくわからなかったけど、為替取引の現場描写を読んだら、コンマ何パーセントの世界のスリルがわかりました。

円高ドル安、不況のまっただなかを描いた小説だから、好景気の現在から見ると、あの頃は自殺者もたくさんいて大変だったのねとほのぼの。

投資ファンドがマーケットでゲーム的に暗躍することで、何人もの企業人が命を落とす、この現実を主人公は問題視しますが、徹底的に経済が没落することで、立ち直る気配ができるもの。

株式市場の復活も、外国人投資家の日本株買いによるところが大きく、国際市場とデリバティブを知り尽くしたヘッジファンドの存在抜きに今後の世界は語れないでしょう。
posted by 春昼(旧名 野尻有希、再度昼) at 21:13| Comment(0) | TrackBack(1) | 金融、株式、ファイナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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小説 ヘッジファンド
Excerpt: これ幸田真音のデビュー作の文庫版だったようです。女性っぽい名前だと思いましたが、本当に女性だったとは今知りました。Wikiで見る限りなかなか精力的な女性のようですね。 1日で読んでしまった。内容が軽い..
Weblog: 投資一族のブログ
Tracked: 2012-10-19 21:11
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